レベル上げで考える地力上げ

音ゲーのあれこれを考えるブログ(多分)

第2話 機種によって入る経験値の割合

第2回にして週一更新に失敗して幸先不安丸

 

0.初めに

 

皆さんこんにちは!山田太郎と申します。

 

このブログは、ちょっと抽象的になり過ぎてる気がする「地力上げ」という言葉、ひいては音ゲーの上達というものを、分かりやすくRPGのレベル上げに例えながら考えてみよう!という趣旨のものです。

 

基本的にこのシリーズではあくまでも地力上げを噛み砕いて考える事がメインで、直接的な上達論は書かないと思います。(その上達論を読む、考えるまでのステップアップですね!)

 

それでもよろしければ、最後までご覧になって頂けると幸いです( ◜◡◝ )

 

1.分けて考えなければいけないこと

 

前回はプレイする機種によってキャラ本体(=自分)に入る経験値と職業経験値の割合が違うのではないかという考えを話しました。

前回はそういう風に考えるとすんなり説明が出来るというだけで、なぜそう考えられるかについては触れなかったので、今回はその続きからです。

 

今回クソ長い上にクソ細かいんで、「コイツは何を言い出してるんだ…?」と思ったら適当に飛ばし飛ばし要点だけつまんで下さいね。

 

さて、話を進める前に考えなければいけない事をきっぱり分けておきましょう、話がこんがらがっちゃいますからね。

とりあえず以下の3点くらいに分けておきましょうか。

 

①そもそもRPGの職業を音ゲーに置き換えるとしてどんなものになるのよ?

②機種ごとによる経験値の割合はどう判別するの?

③割合は違うとして経験値のトータルは全機種で同じになるの?(長くなっちゃったので次回)

 

ここら辺を順繰りに話していこうかと思います。

 

ただ、個人的には結論があった方が話が入ってきやすいと思うので、先に示しておくと、

 

①機種ごとに求められる能力への専門性

②特殊な技術が要らない機種ほど基本経験値の割合が高い(多分弐寺が1番高い)

③理論上は同じに出来るとは思うけど実際そうはならない

 

というのが私の答えになります。

 

それでは順を追って説明していきましょう。

 

2.音ゲーにおける職業とは

 

まずはRPGの職業から確認して行きましょう。

RPGではキャラのレベルとは別に、職業が設定されている場合がありますよね。(ジョブとかスタイルとか色んな名前はあると思いますが)

多くの場合、それらは基礎ステータスを元にしてある能力に特化していくものだと思います。

 

例えば戦士なら物理能力が高くなるけど魔法は使えないし弱点、魔法使いはその逆で魔法は得意だけど物理攻撃にめっぽう弱いといった感じでしょう。

他にもダンジョンの探索やアイテム集めに特化した盗賊や、回復専門の僧侶などゲームによって色々な職業があると思います。

 

今私が例にあげたような職業で共通してる点は、「何らかの専門性を有している」という点です。

恐らくここに関しては皆さんも納得出来ると思います。

 

それではこの専門性という観点を持って、音ゲーに当てはめて行きましょう。

 

音ゲーって種類は数あれど、音ゲー音ゲーたらしめる基本要素はありますよね。

すなわちノーツが出るので叩く!うーん、シンプル!

 

しかし、それだけだとどれも同じゲームになってしまうので、当然機種ごとにオリジナリティを出してきますよね。

ノーツの現れる方向が違ったり、ボタンの数を増やしてみたり、特殊な操作を入れたり…

 

よって、私たちもそれぞれのゲームに適応していく必要がある訳です。

DDRポップンではその時の自分の体の状態に合わせて柔軟に運指を変える必要があるでしょうし、逆に太鼓だと事前に決めた運指を徹底的に遂行する能力が求められるでしょう。

弐寺は圧倒的な量のノーツをそのまま捌き切る能力が求められますし、反対にチュウニズムではあらゆる方法を使って譜面に対処する能力が求められます。

 

これらの機種に対する専門能力は音ゲーにおける職業と言えるでしょう。

 

こうやって文章にしていくと「何を当たり前なことを長々と」って気がしてきますけど、何かを考察していく上で1つ1つ詳らかにするのは大切なことです。

 

3.機種専用の認識と打鍵(細かい話)

 

さて、音ゲーにおける職業の説明も出来たので、次は経験値の割合はどうなるかということに触れていく……前に、大事な要素について説明したいと思います。

 

上の方でも少し書いたんですけど、私は音ゲー全てに共通する要素があると思っています。

ノーツを見る「認識力」とそのノーツを叩く「鍵盤力」の2つです。

この2つは私が知ってる限りでは全ての音ゲーに存在するものと思っています。(DDRギタフリみたいに鍵盤という単語が相応しくない機種もありますが)

 

更に言うと、この2つに関する能力がRPGにおける基礎ステータスに該当すると思っています。

例えば縦方向の密度を捌く能力が「ちから」、横方向だと「きようさ」、発狂の認識力が「かしこさ」、限界ラインでの認識の持続力が「MP」といった具合です。(ここら辺は別の機会に詳しく話すかと思います)

 

という訳で、この2つに関する能力が基礎ステータスと考えるならば、これらを満遍なく伸ばすためにはキャラ本体のレベルを上げるのが良いよっていう前回の話に繋がる訳ですね。

 

そしてここからが今回の本題なのですが、一般的に同じ認識力や鍵盤力という単語が使われる場合でも、その本質が違う場合がある(というか大半である)と私は考えます。

 

また具体例を出しながら進めていきましょう。

 

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レベル49の発狂、当然見えない

 

これはポップンのCHERNOBOG EXの発狂1小節ですね。

BPM200あんのに当然のように32分?ノーツがぎっしり、比較的誤魔化しやすい配置かなとは思いますがこれは見えません。

 

 

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13+だけど発狂ではない(と思う)

 

一方こちらはチュウニズムのKattobi KEIKYU Rider Masterのラストです。

明らかにさっきのと比べるとノーツの密度が少ないです、BPM220と更に速いとはいえ操作回数としては1小節で6回。

ただ、私の主観ではプレイしているとさっきのポップンの譜面と同じくらいここ見えません。(京急見えなすぎだとは思いますが)

 

どうしてこんなに認識に差が出るのか、言わずもがな操作の差が1番の要因でしょう。

ポップンの場合はただ押すものとして認識すれば良いですが、チュウニズムの場合は通常のタップとエアーとフリックが入り混じっています。

どちらの手を上げるのか、どちらの手でフリックするか、エアーの手は入れ替えるか、擦って通常タップを巻き込まないようにしないと、色々な事を考えなければなりません。

 

ここで私が先ほど話した認識力と鍵盤力という観点に戻りましょう。

ポップンは(ほぼ)ただノーツを見て押しているのに対し、今例をあげたチュウニズムの認識と操作は明らかにただノーツを見て押すというものから離れています。

しかし、普段の音ゲーの会話では両者共に認識力や鍵盤力といった同一の単語で語られます。

 

私は実はこの認識力や鍵盤力と言われるものは、もっと細分化出来るのではないかと考えているのです。

それがさっきから話に出している音ゲー共通の(基礎)認識・鍵盤力、そしてその機種専門の(機種)認識・鍵盤力です。

 

そしてもちろんこれに対応するのがキャラ本体のレベルと職業レベル、基本経験値と職業経験値という訳ですね。

 

ここまで話せば大体察しが付いてるとは思いますが、今回の経験値の割合という主題は、機種ごとにこの2つの認識・鍵盤力がどういう割合で必要かという話になります。

 

4.機種による経験値の割合

 

「そんなもん、ざっくり考えてどの機種も5:5じゃねーの?」とは残念ながらなりません。

簡潔に考えてもノーツの種類が少ない=特殊な操作を必要としない機種の方が必要な能力の専門性は低いでしょう。

 

では最近(?)までノーツの種類が1種類しか無かったポップンが専門性が低くて基本経験値の割合が高いのか?

概ね合ってるとは思いますが、正解とも言えません。

 

というのも、固定運指という概念がある弐寺が頭1つ抜けてくるからですね。

固定運指というのはざっくり言うと、全てのボタンを押せる所から全く運指を崩さずに全部押すという方法です

 

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1048式手首皿完全固定みたいな名前がついてる運指

↑こういうのです

 

固定運指だと運指に頭を使う必要が無いので、ほぼ全ての能力をノーツを見る!叩く!という基礎動作に割ける訳です。

ディスクを回すという特殊な動作はあるものの、専門性は遥かに低いです。

 

皆伝の人が他の機種に参入した時に最初からやたら上手い現象は、こういう背景があって音ゲーの基礎のレベリングがバキバキに仕上がってると考えられる訳ですね、レベル99なら何でもできる。(そもそも弐寺の皆伝は暴龍天とか虹レに比べると相当ハードル高いのもありますが)

 

という訳で基本経験値の割合が1番高いのは頭1つ抜けて弐寺だと思います。

そこからは上に書いた通り特殊な操作が少ない順になるとは思います、ただ操作そのものが他の音ゲーと違うDDRギタフリ、操作に道具を挟むドラマニや太鼓は専門性が上がるでしょう。

傾向としてはKONAMIは専門性が低く、SEGA音ゲーは逆に高いと思います。

 

ここまで基本経験値が高い方が良いかのような物言いをしてきましたが、そういう訳ではないことは明記しておきましょう。

単純に基本経験値が高い機種をやると音ゲーの基礎能力が上がりやすいというだけです、前回話したような特殊な場合を除けば上手くなりたい機種をやった方がその機種上手くなります。

 

ただ、この考え方を当てはめるなら多機種やる時やサブ機種で弐寺を選ぶのは上達に効率的ということは言えるでしょう。

 

5.結びと次回予告

 

第2話をお送りしましたがいかがでしょうか?

ちょっと細々とした定義みたいな話が続いて窮屈だったかもしれません。

 

今回話せなかったトータルの経験値量についての話は次回することになりそうです。

ただ、それ以降はどうしようかなと思っています……何個か面白そうな案はあるんですが、どれにしようかな。

「本当に筋肉は全てを解決するのか」、「餡蜜は上達を妨げる?」、「縦認識と横認識を使い分けられると何故強いのか」、ここら辺から選ぶかなぁとは思いますが、もし見たいのがあったら何らかの方法で言って頂ければ優先して書くかもしれません。

 

それでは最後までご覧頂きありがとうございました、また次回お会いしましょう〜( ◜◡◝ )